虹色シネマ丼*特盛!

犬暦ができてから書こうと想ってたら、今朝『鵞鳥湖~』の胡歌(フー・ゴー)が夢に出てきてしまった(催促?なぜか教室。同級生?)ので先に書く(;´∀`)駆け足で6本分!

 

思い出だけは愛おしい

南方車站的聚会(邦題:鵞鳥湖の夜)』
刁 亦男(ディアオ・イーナン)監督(2019年 中国/フランス)

『薄氷の殺人』(2014)の監督の新作ならば兎に角見ないと!
あー、またしても暴力シーンが怖い。『帰れない二人』(2018賈樟柯監督)に友情出演していた刁 亦男監督のイメージからは想像し難い。とは云え、前作とは違って今回は暴力の合間の出来事の数々が頗る愛おしい。初対面なのに昔からの知り合いのような男女が醸し出す空気、洋服ダンスから登場する男の妻、鵞鳥湖周辺の店から聞こえてくる誰かがカラオケで歌ってる『甜蜜蜜』、大急ぎの最後の晩餐(牛肉麺)、結果オーライのラストシーンなどを思い出すと満腹幸福(赤)の映画なのよねぇ***
[2020.11.5 キネマ旬報シアターにて]
色玉《橙》激ウマ!


初めてのなつかしい風景

『路野餐(邦題:凱里ブルース)』
赣(ビー・ガン)監督(2015年 中国)

夜勤明けの昼からの回。惹かれたのは二本立てのもう一本『地球最后的夜晚』を見た坂本(龍一)さんのコメントが音楽担当の林強(リン・チャン)を褒めていたからだけど、この同じ監督の長編デビュー作も林強だからどうしても見たかった、夜勤明けでも。
そんなわけで、いつもよりも余計に耳をワクワクさせて見始めたのだが釘付けにされたのは目だった。総てのシーン、どこを切り取っても一枚の絵にできそうな画の連続。計算ずくでないと撮れないような画の連続。得てしてかつて見たそう云う映画はつまらなくて眠ってしまうのだけれど、主人公のおじさんは甥を追っている間に異世界へ…まったく目が離せない。林強の音楽は心地よく画に馴染み、唐突に聞こえてきて吃驚したのは(中島)みゆきさんの曲だった!みゆきさんの歌を任賢齊(リッチー・レン)がカヴァーした「幸せ」をライヴ会場で誰かが歌ってる!いやはやー!あたしが見てよかった。『縁』とか見てる場合じゃないよ、みゆきさんファンは。エンドクレジットにはしっかり「中島美雪」って。
そして、『地球最后的夜晚』に続く***
色玉《赤》満腹幸福

更にあたしの好きなもの

地球最后的夜晚(邦題:ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ)』
(ビー・ガン)監督(2018年 中国/フランス)

さいしょから最後まで枠を黒色でしっかり固めた『路边野餐』の次の今作は色彩を解放しまくりで。でも、夜。
緑の本、緑のドレス。緑はそこだけに。そしてまた、こんどは唐突に音が鳴る機器からの中島みゆき♪しっかりご本人の歌声で。監督はみゆきさんのファンだね?!今作のヒロイン(湯唯タン・ウェイ)はみゆきさん似だし(『ラスト、コーション』、『捜査官X』を経て、みゆきさんに似てきた気がする(*´ω`*)かわいい…)。
そして、この作品。あたしの好きなものも詰まってる。後半はほぼほぼテント芝居の雰囲気を醸し出している。夜のテント芝居。節目節目に流れる林強の音楽で贅沢なテント芝居♪みゆきさんの歌は劇中にも流れます。
終盤の60分が3Dになる作品だけれど、見に行ったのは2D上映。片目見えなくて3Dがわからない私には好都合。そんな中、上映中に震度3ほどの地震が…丁度、前半の《家を廻す呪文》をかけたシーンだったので揺れて臨場感!満員(30数名で)の映画館で誰も騒がず、一旦止めることもなく安堵。思いがけぬ4D。
最後にもう一度《家を廻す呪文》がかけられたから覚えよう!と想ったんだけど、長すぎたよ…(´;ω;`)詩だもの!

2019年のmyBest 1映画は『象は静かに座っている』(2018年 中国 胡波(フー・ボー)監督)だった。楊徳昌(エドワード・ヤン)監督(台湾だけど。)亡き後、久しく起こってなかったドキドキが帰ってきた。近年の中国映画がすごい!胡波監督(故人)の新作が見られない分、赣監督にワクワクする***
色玉《赤》満腹幸福
[2020.11.22 キネカ大森にて(二本立て)]


古き悪しき…でも刺激的な香港!を体験

『追龍』(邦題:表記は同じで「ついりゅう」と読ませる。聞いても意味がわからないから「ツォイロン」でええやん!)
王晶(バリー・ウォン)監督/關智耀(ジェイソン・クワン)監督(2017年 中国/香港)

劉徳華(アンディ・ラウ)と甄子丹(ドニー・イェン)が初共演!?確かに一度もふたりがいっしょの映画を見たことがなかった。しかしまぁ、同郷の設定(実話)を超える程お互いに掛け替えのない存在だったことがよーく描かれていて、黒社会の話(基本嫌い。)なのにじんとする。九龍城砦(行きたかった…)や啓徳空港を行き来する建物の屋根スレスレに飛んでる飛行機(これはギリ実際に見に行けた!)の再現がうれしかった(´;ω;`)
監督の二本立てをがんばって見に行ったら、見逃して地団太踏んでたこの映画の予告に会えた!謝謝、キネカ大森!新橋文化劇場が閉館してから、こんな二本立ては諦めてたよー(´;ω;`)もう一本に続く↓
色玉《橙》激ウマ!



えっ?えっ?えーーーーーーーっっっ!!!!!

無雙(邦題:プロジェクト・グーテンベルク贋札王)』
莊文強(フェリックス・チョン)監督(2018年 香港/中国)

周潤發(チョウ・ユンファ)と郭富城(アーロン・クォック)が共演。こちらもお初?両名とも執拗に追ってないからわからないけど、恐ろしい共演になった。最後まで見てしまうと何も云えないから、何も書けない…(;´∀`)アーロン、『九龍猟奇殺人事件』(2015)の刑事役の風体やったからさぁ~

『追龍』にちょこっと出てたキンさん(曾江ケネス・ツァンin『男たちの挽歌』)はすっかりおじいさんになってたけど、周潤發は全然変わってない!今作につまらなーい役で出てた高捷(ガオ・ジェ)は丸っこいおっちゃんになっててプチショックやったけど、周潤發は全然変わってない!そんな驚きを超える驚きをどうかご覧になって体験してください!
色玉《橙》激ウマ!
[2020.12.10 キネカ大森にて(二本立て)]

 

リスペクトが強過ぎるよー

『羅小黒戦記』
MTJJ木頭監督(2019年 中国)

初めて香港に行った時(一応、仕事で)に現地の出版社を訪問した。香港でも『ドラゴンボール』の全盛期で、鳥山明先生は神様だった。その頃、子供だった人々が制作したのかと想った。『ドラゴンボール』へのリスペクトが強過ぎないか?なので、面白かったけど諸々似過ぎてて困ってしまった。最後に小黒のしっぽがなくなってるのも見逃せない。そこまでやる?
とは云え、小黒と無限の旅の続きは見てみたいな。完全オリジナルで!(既にキャラがアレだけど…)
色玉は付けられないので《無色》
[2020.12.9 TOHOシネマズ上野にて]

で、本日これまで!
2021年1月27日記
虹色シネマ丼

 


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